研究背景

今、世界各地で多くの自然が失われています。調査で目撃した自然破壊の現場の一部を下の写真で紹介します。
多くの人たちが認識している以上に、私たちは直接的・間接的に自然破壊に関与しているのです。
グローバリズムと経済発展至上主義が生み出す自然破壊に国境はありません。
 私たちの大学キャンパス内でも開発行為によって森林が失われました。
同様に、日本各地で建物や施設建設のために、身近な自然が失われています。
 
 お金のために破壊される自然1

大学の近隣も宅地開発などが進んでいます。森林は多くの野生生物の住処になっている貴重な自然ですが、農産物が生産される訳でもなく、短期的な経済活動に役立っている訳でもないので、開発対象地として失われることが多いのです。
 
お金のために破壊される自然2 

森林破壊は現在途上国の方で深刻な問題となっています。これは世界で最も多様な生物を育む熱帯林が、農地開発のために焼き払われた現場です。アブラヤシなどの大規模プランテーションとなることがおおい。
(インドネシア)
 
お金のために破壊される自然3 

植栽されたばかりにアブラヤシのプランテーション。遠い国で起こっているので私たちとは無関係と思うかもしれませんが、そうではありません。ここで生産された食用油は日本などの先進国に輸出され、私たちの豊かな食生活を支えています。
(インドネシア)
 
 お金のために破壊される自然4

工業製品には様々な鉱物資源が必要です。左の写真は鉱物資源を生産する鉱山の様子。経済発展とともに、世界各地で大規模な鉱山開発が進み、貴重な森林が山ごと失われているのです。

(中国)
 
 お金のために破壊される自然5

鉱石から必要な鉱物資源を抽出した後には大量の残渣が排出されます。大きな谷を埋め尽くすほどの量です。重金属も大量に含まれていて、植物はほとんど育たないような土壌です。

(中国)
 
 お金のために破壊される自然6

日本の森林の約4割はスギやヒノキなどの人工林です。海外でもユーカリやマツなど、膨大な面積の人工林が広がっています。このような人工林は、経済活動を目的として、単一樹種で構成される林のため本来の自然林とは全く異なる環境です。つまり、多くの野生生物は生きていけない環境なので、生息地の破壊の一つなのです。

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